レビューのこれは良かった、の言葉と試し読みで見た圭吾のキレイさに惹かれてあらすじも見ないで読んだら、確かにこれは良かったです!
出だしは母が若い男と会っていると聞かされたカズが母が圭吾と会っているのを知り、気になって圭吾に声をかけたとこ
ろから始まります。圭吾がミステリアスでありながら、どうにも悪い人物に見えず、一体なぜお母さんと会っているのか…と思って読んでいたら、カズの秘密が明かされ、母が圭吾と会っていた理由が分かり、更にどうして圭吾が「ママ活」をしていたのかが明らかになり…と、物語が進むにつれ、最初に抱いたイメージが二転三転して行きます…いや、さらにそこからいろんな方向の気持ちの矢印が向かっているのを感じ、感情がブワッと動かされていきます。母、家族もキーワードです。それぞれの思いの深さを考えたら、じんわり涙が浮かんでました。読後は登場人物3人(!)がそれぞれ愛しいです…
私はあらすじも読まずに読み始めたので、あらすじすらネタバレしているような気がしてしまうけれど、ネタバレなしで読むのがお勧めです。ちなみに作者様のTwitterによると、圭吾は、照れたときに手を首回りにもってくる癖があるそう。そう知って読み返すと、もう圭吾が可愛くて仕方がないんです!
ストーリー重視派なら読んで良かった、と思えるだろうと思います。今回、おススメしたくてネタバレなしレビューにしました。読後、きっと何かが残る作品です。
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