ワンコ系イケメンハイスペック男子・太一郎(ただし大型犬、ってか狼)と、その飼い主で菩薩系男子・いのさんのお話です。(人外じゃありません。)
太一郎に一方的に懐かれ愛されてるいのさんが、どんな事があって、どのようにして太一郎を受け入れていく
のかが読みどころです。
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太一郎のワンコっぷりが健気で優しくて一途です。
よくある尻尾振って甘える指示待ちワンコ系ではなく、本当にご主人様の事を思って大切にしているワンコの鏡、最上級のワンコです。
対する、いのさんは懐が海のように深いです!
飄々として無表情の外見からは想像もつかないくらい対人スキルマジやばです。
この2人のキャラがすっごく魅力的なんです。
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ストーリーは、たった1巻によくぞここまで盛ったな〜と思うくらいボリューミーです。
太一郎の両親の話が作者さまの激闘の跡を窺わせる詰め込み方でした。
しかし各エピソードがベストなポジションに収まっているのでとても読みやすい。
なので読み応えあった!という満足感が得られます。
それとコミカルなシーンでのセリフが、クリーンヒットか!って思う上手さです。何度もツボに入ってクスっとしてしまいました。
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巳と亥、正反対なのに2人とも根底にあるのは人としての優しさです。
向かい干支らしくお互いの足りない部分を補い、劣等感やトラウマを乗り越えながら惹かれてしまう様子が、全て優しさの上で描かれています。
なので読み進めるほど心がじわじわ温まっていきます。
最後には、エエはなしやった〜(*´`*)ってなりました。
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あと、ゴルフグローブの右利き用は、左手にはめるんですよー。右手グローブだと左利きになっちゃうから、いのさんの推理が無効になっちゃうよー。
修正は外形線を残した白抜きでした。
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