1巻170、2巻164ページ。
同一タイトルで2巻だったので、主人公固定の連作短篇なのかと思いましたが、舞台も主人公も様々の、いわゆる短編集でした。分厚い短編集を2分割して配信したのかな。
作品内容文は表題作(1巻巻頭)のもの、全11編
は1、2巻合計です。
〜〜〜〜〜1巻→
・『マリアに殺される』約100ページ。アメリカの学園、「ヴァンパイア男」をめぐるサスペンス。意地悪な女生徒、親切なチャールズ、幼馴染のジェイク、そして苦しみの根源の両親。自分を責める主人公マリアがかわいそう……登場人物の中で罪が無いのは主人公だけでない?
・『死境迷宮』30ページ強。女子校の暴力セクハラ教師、対抗し自分達を守るには、まだ少女達はあまりにも幼かった。
・『さよならが聞こえない』30ページ強。クラスぐるみでいじめられる少女と唯一の友達の少年。いじめた側の連中の思考回路も、何もしなかった教師も、ほんと気味が悪い。
〜〜〜〜〜2巻→
・『ナイトメア〜』人の悪夢に訪れる少年バクを主人公とした主役交代型のショート連作3話。1話はダークメルヘン、2、3話は少女の苦しさと切なさ。
・『闇夜の記憶』(8p)魔物との契約、ダークメルヘン。
・『般若の記憶』(12p)もっときれいになりたいと言う少女、その美しさの源は。
・『視線の記憶』(12p)助けられたいじめられっ子、集団いじめの自己保身の結果は。
・『傷の記憶』(12p)いじめっ子と卑屈な子。
・『フォーリング・ダウン』(12p)いじめられていた子を庇った優等生。陥れられ、救いは間に合わない。
・『闇の呪縛』(32p)女子高生三人組。闇の一本道の怪異と醜い心、きれいごとだけじゃないけどやっぱり大事な友達。これが一番好き。
・『死にゆく者への祈り』40ページ強。クリスマスイブ、引き寄せられるように集まる、死にたい弱い者達。きれいな感じにまとめてるけど、相馬くんは弱いってだけじゃなくタチが悪いと思う。
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