かなり面白くて続きがすごく気になります。
新刊なのでなかなか出ないでしょうが待ち遠しいです。
何がそんなに面白いかって、やはりタイトルにもあるように、姉に名前を奪われたところから物語が始まるところですね。
物語を面白くする大きなス
パイスになっていて、これからどうなるのか?と気になって仕方ありません。
主人公のイチカは天然の良い子で愛されキャラ、そんな自然と愛されてしまうイチカが隣にいる状態で育ったが為に性格が歪んでしまった姉のカレン。
率直に読んだ感想は、イチカに普通に好感が持てて、あぁ姉は性格悪いなー……って印象ですが
彼女達の生い立ちまで深く考えてみると、要するにイチカが良い女すぎて、それを周りが知ってしまうとカレンの好きな人もみんな気付いたらイチカのこと好きになってしまうから、カレンにとってイチカはいなくなってほしいくらい鬱陶しい存在だったんでしょうね。
自分がカレンの立場だったら、他の人と同じようにイチカを妹として愛せるのか?と考えると、少し複雑なので、カレンには少しだけ同情してしまいます。
異世界に行くのが最初からイチカのみで、カレンは残留組だったら「妹が行方不明になった可哀想な姉」として現実世界で楽しく生きたんだろうなー。
後からイチカが来るとも知らず、素敵な王子様の元に降り立ち、異世界人としてチヤホヤされたカレン。
王子様に「もしかして僕の思い出のイチカ?」となられたら、愛されたくてそうだと名乗る気持ちもまぁ、分かりますよね。
ほんとに性格が良い子なら嘘なんてつけなくて、ゴメン姉ですってちゃんと言ったでしょうけど。
それでもカレンの性格が良ければ、姉だって分かった上でセシルに愛してもらえる道もあったんでしょうけどね。
嘘をついたあげく、人として愛してもらえない彼女の人生は残念すぎますね。
1番可哀想なのは、「私がイチカよ」と言われたせいで思い出に縛られて、違和感を感じながらも義務感で彼女を愛さなければいけない…と囚われているセシルかもしれません。
すでに本物のイチカが現れた途端、イチカ自身の性格に惹かれ始めているのが目に見えています。
登場する王子が彼だけなら、姉にざまぁしてセシルとくっついてめでたし!な短編になってたのでしょうが
すでに弟王子のノアが登場してしまっている為、セシルは可哀想な結末で終わりそうだなと想像できてしまいます…。
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