初読み作者様。ダークファンタジー大好きなので、読んでみました。
二巻まで読了。この作品、まだ続きますが最っっ高に面白かった。
魔術を使えない落ちこぼれの魔術師が、ひょんなことから幼い王子と出会い、その無垢な美しさに惹かれ、守ろうとする物
語。
…ショタっぽいけど、2巻現在、今のところショタは関係ないかな。
私はBLに子供が出てくるのがとても苦手なので、最初「どうかな〜」と不安だったのですが、とにかくストーリーが無茶苦茶面白いので途中からBLであることも、ショタであることも、全部忘れました。
なぜ王位継承権の低い、幼い王子の命が狙われるのか。
主人公は魔術が使えないのに、なぜ宮廷魔術師なのか――。
次第に謎が明かされるあいだも、次々と王子に襲い掛かる陰謀に目が離せない。
怒涛のストーリー展開にもふっと笑えるところがあったり、重いテーマなのに緩急のバランスがよくて、すごく読みやすい。
1巻では二人の出会いと背景が割と王道な流れで描かれていますが、2巻から物語の空気が少し変わります。
この2巻からの、ちょっと王道から外れる展開が最高に好きでした。
ぞくぞくするような面白さ――全ての屍を超えていく、ぶっ飛んだ感じが私はものすごく好きでした。
でも好みは分かれるかもしれません。
戦闘シーンで血まみれスプラッタが多少入りますが、思ったよりあっさりしていたので私は全然平気でした。青年マンガ系のハードなダークファンタジーに比べたらソフトなほうだと思います。
タイトルが秀逸だなと思いました。
このままいくと、地獄のど修羅場が待っているのかもしれないけど――地獄の果てに何が待っているのか…続きを心して待ちたいと思います。
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