「俺 来年の夏も絶対来るから!」そう言い残して、咲の前からバイクと共に走り去っていった圭。ふたりをつなぐのはメールのやりとりだけ。それでも咲の恋心は募っていった。あの約束の夏から1年・・・圭はまだやってこない。不安でいっぱいの咲の耳に飛び込んできたバイク音。しかし、そこにいたのは圭ではなく、見知らぬ男だった―。小田三月が贈る究極にせつない恋物語。●本作は短編集です。 「天国のメールchapter.1」 「天国のメールchapter.2」 「天国のメールlast chapter」 「辿り着く場所」 「おかしな同居人」