久方京介(ひさかた きょうすけ)が入社したのは、暴力と怒号が飛び交う最悪のブラック企業だった。毎日殴られ蹴られ、相談した先輩にも裏切られ、逃げ場はどこにもない。「お前が死ぬまで教育してやる」――上司の言葉が胸を突き刺し、京介は死を選ぶことを決める。絶望の中で「遺書 書き方」と検索をかける。そこで京介は『終幕ノート』という遺書のようなものを残せる不思議なサイトに出会う。サイトの指示通りに『終幕ノート』を残し会社のビルの屋上で飛び降りようとする京介だったが、そこで京介の終幕ノートを持った女性と出会う。「これを使えば、貴方…復讐できるわよ?」死を選ぶはずだった京介に、別の選択肢が突きつけられる――。