このレビューはネタバレを含みます▼
『曖昧さのどこか』の作者さんと聞き購入。
本編は1〜3部までありますが、メインCP(表紙の2人)の話は2部までで一段落つき、3部からは実質メインCPのエピローグ兼サブCP編のような内容になっています。メインCPは攻め視点、サブCPは受け視点ですが、どちらも相手が年上の“年の差CP”という共通点があります。
メインCP(ヘミン×ヨヌ)
受けのヨヌがまた一筋縄ではいかない相手でして、あるきっかけでヘミンに接近してからはあの手この手でヘミン(と読者)を翻弄します。その真意が明かされるまではヘミンと共に随分やきもきさせられました……。とはいえ、ヘミンもやられっぱなしではありません。最初こそ初心な青年だったヘミンも、ヨヌへの感情を自覚してからは、ここぞという場面で押しの強さを発揮してヨヌに迫ります。それまで常に余裕な態度だったヨヌが、ヘミンに気圧され「こんなはずでは……」とたじろぐ姿には正直グッときました。紆余曲折を経て付き合い始めてからのヨヌの変容っぷりも最高です。個人的に46話のビフォーアフターのコマが好きすぎるので、是非ともそこまで見届けてほしいです。ヘミニャ~ン
※序盤に1度だけヨヌが元セ○レと致す場面があります。攻め以外と関係を持つ受けが苦手な方はご注意を。(この元セ○レも意味ありげに登場したわりにはヨヌと致した後は特にメインCPを引っ掻きまわすこともなく早々に退場したので、正直こいつとの濡れ場必要だったか?と思わなくもないです。すまん。その後のヘミンとヨヌの本命セッと対比させるための前座(?)とかだったんですかね……実際わかりやすい対比シーンもあったし)
サブCP(ドンハ×サンホ)
偶然バイト先のカフェで高校時代の先輩・サンホ(受け)と再会したヘミン。どうやらサンホはヘミンのバイト先の店長・ドンハ(攻め)が気になるらしく……から始まるカフェの店長×バイト店員カプ。
サンホが絶妙なバランスの受けなんですよね。見た目は不良っぽいけど根は善人だったり、やんちゃで前向きな性格かと思いきや、実は自己肯定感が低く常に孤独を抱えていたり、初心なんだけどいざとなったら積極的になったり……。ドンハが目を離せなくなるのもさもありなんといったいじらしさというか。ドンハからサンホへの興味が徐々に執着に変化していく過程が堪りません。このまま執着攻めルート突き進んでほしい。