1984年を舞台にした本作は、著者のウリ・ルストが 17歳の時に体験した実話の記録。
学校を中退し、ウィーンのパンクキッズと遊んでいたウリは、趣味がセックスというワイルドなエディと意気投合。
2人はお金も、パスポートも持たず、寝袋1つ抱えて国境を目指しヒッチハイクを繰り返す――ウィーンからアルプスを越え、ヴェローナ、ローマ、ナポリ、さらにシチリアまで旅する2か月間のオデッセイ。
セックス、ロックンロール、新たな友情に胸を躍らせる瞬間もあれば
物乞い生活を余儀なくされる中で、性暴力や裏切り、ドラッグ、留置所収監といった現実に直面することも。
17歳の少女たちが求めた『自由』とは――
この最も過酷な旅の中で出会った人々の繊細でユーモラスな描写を通じて描かれる、自らの尊厳を守るために戦った17歳の旅物語。
※本書は、現在配信している『今日が人生最後の日【単行本版】』を分冊した上巻です。重複購入にご注意下さい。