施設で育ち、自分の出自を知らずに生きてきた碑里田修。唯一の親族との繋がりである祖母の形見をきっかけに、民俗学研究室の廃村調査に同行することになる。廃村に到着すると、研究室一行は元村民から手酷い対応を受けるが、「碑里田」の名を聞くと態度が一変。元村民たちから修は「御屋形様」「碑里田の御曹司」などと呼ばれ、大歓迎を受けることに。盛大な宴会が開かれるも、屋敷にはどことなく不穏な空気が漂っていた―――。翌日、修が目を覚ますと、研究室のメンバーがひとり行方不明だと知らされる。全員で屋敷中を探すと、屋敷の庭で無残に殺された姿が見つかる―――。外部との連絡が取れない廃村で、恐怖の殺人劇が幕を開ける!