『全てを許せなくなる前に お前に出会えてよかった――』
妹を守る為、幼くして否応なく麻薬組織CDBに身を投じることになったアベルは
時に体を使い人を傷つけ欺き、仇であるリコの女にもなって
ようやく組織のトップであるリコ・バルリオスの右腕にまで上り詰めた。
虎視眈々とリコへの謀反を企てていたアベルだが、
ある日突然リコが逮捕され、見計らったかのように
“リコの弟”を名乗る謎の男・レナートが現れる。
バルリオスの血を引き、濃い繋がりを持つレナートを警戒するも
彼の興味はアベルに向けられているようで…?