「小笠原さんって何してる人なんですか?」  「何って…えっと…ニート?」  「ニートぉ?」  「え?え?ニートって何?」  「や…ニートっていうか…(めんどくせー)」  「何歳なんですか?」  「25。」  「25!? 25で無職なんですか? それ男としてどうなんですか?」  「…あ、そうだよね。労働は国民の義務だよね」  「あ!じゃあウチの八百屋で働けばいいよ」  「リコは黙ってろ!!」  「えー!?」  「えーっと…あの…ニートだけど収入はあるんで…ご心配なく」  「親のスネかじってんですか? 金持ちのボンボンってことですか?」  「え?あれ? そっか…そうなるのか」  「ていうか小笠原さん、カノジョいない歴何年ですか?」  「え?ええっと…カノジョは…いたこと…ない…かな」