初読みとなる作品が初コミックスです。素敵なデビュー作品です。
高校生のアオハル真っ只中。初々しさがたまらなく、可愛い。もう、私ほどの年になると、何でも可愛いく見えてしまうもの。
同じ時間、同じ車両、乗客の数は少なく、いつも同じ人が乗って
いると、つい目にしてしまうのは、スッゴクわかります!逆に居ないと気になるのも、あるあるです。
違う高校の二人。接点はないものの、やっぱりどこか気になる。くぅ〜、通学、帰宅途中の電車の出会い。これだけでテンション上がっちゃいます。きっかけが欲しい、なんて思ってた若かりし頃を思い出す。ウフフ。
眠ったキヨが、降りる駅を通りすぎた事から生まれたきっかけ。あぁぁぁぁぁー、羨ましい(泣)
互いに、きっかけ探してたかもしれませんよね。
徐々に二人の距離が近づいて、芽生えた感情に戸惑って、近づいた距離が遠く感じる。
この二人の心情が繊細に描かれているのですが、言葉で表す感情よりも、台詞のない表情と、無言の背中が切なさや寂しさを表していて、なんとも哀しい。初の市川作品ですが 、とても上手い!背中がすごくいい。
男だから。彼女が出来るかもしれない。会いたいけど…すごくモダモダとした、すれ違いが切なくて、胸がギュッとなる。う〜ん、甘酸っぱくて好き。
お互いに会いたくて、互いの最寄り駅のホームで待ち続けるひたむきな姿に刺さりました。
二人が気持ちを確かめるのさえ、アワアワして可愛かった。『どっちの好き?』って、あぁもう、可愛い過ぎるよ、まったく。
すごくピュアっピュアな二人です。読後感、爽やかで、清々しい素敵な一冊です。続編も楽しみ〜。
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