世界政府軍と反政府部族の争いを描いた、何が善で何が悪なのかわからなくなる作品。
いきすぎた君主制国家の末路、または民を搾取するだけの国家の縮図を見ているようでした。
政府軍に徴兵された子供たちは、事情を知らぬまま駒として扱われ簡単に死ん
でいく世界なので、好きになったキャラがパタパタ脱落していくのが悲しかったです…。
しかも、このどうしようもない世界で他人を思いやれる優しい人からというのが、また皮肉めいているなと感じました。
ラストも何とも言えない気持ちになりました。世界はリセットされ歴史は繰り返されるんですね…。
メルカが繋げた二人がもしかしたらこの先、和平の象徴となるかもしれないし、そうじゃないのかもしれない。
せめてもう1話使って生き残った人達の希望を明確に描いてほしかったなと思ってしまいます(読者の精神的に)。
悲しいのにまた繰り返し読みたいと思ってしまう不思議な作品でした。
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