『是』『花鳥風月』に並ぶ大作名作です。昔の作品ってレビュー書いてなかったんですよね。て、事で再読しました。紙媒体の最終巻で18年前となります。絵がかなり古いですが、物語に引き込まれたら、何ら違和感などなくなるものだと思います。
沢山の
登場人物がいて、複雑に絡み合う人間模様。愛があり憎しみがあり、切なさも哀しみも喜びも幸せも、この物語の中でひしめき合う人間ドラマです。根底にあるのは愛なんですけどね。
事故で両親と兄を失った直也。傷心の彼に、これでもかこれでもかと、辛い仕打ちが降りかかる。孤独で人間不信に陥りそうな直也を、どん底の哀しみから救った怜二との出会い。そして怜二の兄葵一。
葵一、怜二たちもまた、鬼*畜のような父親に人生を振り回されている。彼等を中心に様々な愛の形が堪能できます。ホントにどのCPも切なくて、涙を誘います。涙なくして読めません。重い話ばかりではなく、楽しさもあります。ハラハラドキドキします。もちろんキュンも♪
志水先生の作品って、ぎゅうっと胸を刺すんですよね。哀しみのあとの幸福感がたまりません。
みんな、みんな、幸せでありますように…と願わずにはいられません。
深くて熱い愛の物語です。
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