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青年マンガ
あれよ星屑 1巻
7巻完結

あれよ星屑 1巻

640pt/704円(税込)

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作品内容

敗戦から1年あまり。ぼろぼろに焼け落ちた東京で、酒浸りの暮らしをしていた川島徳太郎は、かつて死線を共にした戦友・黒田門松に再会し……。その非凡なる画力に、同業者からも熱烈な賛辞を受ける、異色の漫画家・山田参助が挑む初の長編作。
闇市、パンパンガール、戦災孤児、進駐軍用慰安施設など、戦後日本のアンダーワールドの日常を、匂い立つような筆致で生々しく猥雑に描き出す、敗戦焼け跡グラフティ、開幕。

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レビュー

あれよ星屑のレビュー

平均評価:4.9 14件のレビューをみる

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高評価レビュー

帰ってこられない
読後、フィクションとして自分の中で終えることができず
気がつくと、色々なシーンが勝手に脳内で溢れています。
完全にページを閉じていない様な状態で
読み終えたのに、読み終えた気がしません。

戦中と高度経済成長の間の生き様を描いた作品です。
参助先生も仰っていましたが、よくぞこの時代を漫画にして下さったと思います。
急激な変化の中で、人々はどんな気持ちで戦争に区切りを付け、どうやって変わっていったのか。
そんなに簡単に切り替えなんて出来ないはず。

参助先生がこの漫画を描かれた事が、必然としか思えません。
この時代に明るく、この時代の人々を描き出せる画力。
押し付けが無く、ただリアリティとユーモアを持って淡々と描ける人柄。
そして根本として大事な、漫画としてめちゃくちゃ面白いという事。

参助先生のインタビューより
『「人の心は変わる」ということです。自分だって、10代のころと、40代の現在では、考えていることが違う。その状況によって言うことが変わってくるのは、現代の私たちだけでなく、昔の人も同様だということを、共通認識として持っておいたほうがいいんじゃないでしょうか。兵隊に行ったおじいちゃんたちの話を聞くにしても、戦後70年、その間に否定されたり肯定されたり、そういったことを何度も繰り返してきた肉体と心なんです。彼らの50年代はどうだったのか、60年代はどうだったのか。その時その時で、戦争を振り返ったときの思いが違うという点に、もう少し想像を膨らませたい。』

参助先生の個展も開催されます。
行ってきます。
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12件
2022年2月16日
傑作!
終戦直後の混乱を生き抜く人達の話。メインは軍隊時代の上官と部下の2人の男。焼け野原の東京で偶然再会し、いつしか相棒のような存在になっていく。この作品、とにかくリアル。あの時代あの場所を、まるで見てきたかのように描写していく。
ゲイ雑誌出身の作者さんらしいけど、BL的雰囲気や男同志の艶めいた物は今の所全く感じさせません。出てくる人物達はみんな、男所帯の気安さかかなりあけすけ。下ネタばっか。女たちもかなりのもの。生きるってことは食べて排出する、あとはとにかく性行為するってことなんだろうな。進駐軍の残飯漁ったり、慰安婦のヒモやったり、中国・朝鮮人とやりあったり、ヤクザの世話になったり…とにかく最近はなかなか描けないのでは?と心配してしまうような話が目白押し。敗戦とはこういうことか、と考えさせられる。明るいタッチなのに、人びとはみんな傷を抱えていてどこかに影が、重苦しさがある。主題というかストーリーはこれ!というものはなくて、戦後と戦中のエピソードを重ねていくことで2人の心の傷が浮き彫りになっていく。当時の濃密な空気感がひしひし伝わってきて、早く続きが読みたい作品です。
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9件
2015年9月2日
傑作
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ この作品に出会えて僥倖。
フィクションであることを踏まえても現実。
これを読んで何を受け止めて何を考えるのか、答えは千差万別だろうけれど出会えた人と出会えなかった人とでは雲泥の差ではないでしょうか。
それほどにすごい作品。
シリアスに残酷に描こうと思えばどれだけでも描ける内容ですが、切なくなるほどコミカルでユーモアあふれた作品。
真剣にむき出しに生きる人々がこの本の中にはいます。
余計に残酷さが際立ってしまう。
前半、中盤、後半…。
初めから面白くてどんどん読み進めてしまいます。
もちろん残酷すぎるシーンもあり、R指定をしないのか?と思ってしまったり。
しかし、泥水から沸き上がったセリフはどれも鋭く重い。
引き込まれたままラスト。
落としどころが秀逸すぎてしばらく泣きながら呆けてしまった。

今話題の映画『オッ〇ンハイマー』を鑑賞した人もしていない人も。
成人した人には必ず読んでほしい作品です。
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23件
2024年5月3日
生きて
終戦から一年後の東京。
戦争のトラウマを抱えながら生きる、男たちの物語――。

絵がものすごくうまいです。
「ここしかない」という場所に、美しく線が引かれてる。
アクションシーンもシンプルな線で、鮮やかな動きと躍動感…あまりに上手くて見惚れてしまう。

そして5巻。証城寺のシーン…。
言葉にできない。
生きることの喜び、悲哀、幸せ……もっと深い、何か。

生きている。生きていればこそ。
そのとき、彼らは間違いなく生きていた。って思ったら 胸がいっぱいになって涙が出た。

質も量も重量級でかなり重いけど、すごかったです、この作品。
読了して何ヶ月もたっているけど、川島の生き様が忘れられない。
強烈に深く強く心に残る作品。
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14件
2022年5月28日
濃厚
漫画って過去だったり未来だったり異世界だったり、どんな世界でも描いてくれるけど、今の価値観で今でない世界が作られていると、なんか興醒めする。
なのだけど、これは戦後直後の日本を、その当時の空気感を、しっかりそのまま伝えてくれている気がする。
無骨で粗野で危なっかしく、モノも家族も世の中も頼りない中で生活するホコリっぽい感じ。
そこまでの過去でもないのに、あまりにも今と違う日本の姿に、日常が相対化される。

教条的でなく、シンプルに過去を覗かせてくれる、稀有な作品。
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0件
2023年4月13日

最新のレビュー

名作
戦中戦後の赤裸々な様子がよく分かる名作。戦争も軍人も一般人も決して美化せずに、嫌なところ、弱いところ、どうしようもないところも出しています。お涙頂戴ではなく、じわじわと胸に突き刺さってくる作品です。これは一度は読んでみて欲しい。笑いをとる部分もあり、必ずしも苦しいばかりではありません。このような時代があって今の時代があります。今世界のあちこちで絶えることなく起きている戦争。このような戦中戦後の世界は、ニュースになることもなくあちこちで起きているのだと思います。戦争が人々に何をもたらすのか、よく描かれている作品でした。フォローしている方がレビューされていなければ決して手に取ろうと思わなかった漫画です。感謝。
いいね
5件
2024年5月12日

書店員・編集者などオススメレビューをピックアップ!

戦後、焼け跡の東京
設計:わかちゃん(シーモアスタッフ)
山田参助先生による生々しい敗戦後の東京、昭和臭さや情緒を感じます。昔はこうだったんだなぁとしみじみ…朝から酒飲みの川島徳太郎、戦争から帰還した一文無しの黒田門松、2人は以前どこかで…タフな男達の生き方が伝わってきます。幅広い年代の人たちが楽しむことができる素晴らしい作品です。

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