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青年マンガ
辺獄のシュヴェスタ 1
6巻完結

辺獄のシュヴェスタ 1

690pt/759円(税込)

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作品内容

16世紀、神聖ローマ帝国。
罪なき賢者が「魔女狩り」という名の迫害に遭った時代。
魔女狩りを指揮する修道会の処刑で
家族を失くした「魔女の娘」エラは、
魔女の子供達を集めた女子修道院に収容された。

激流のごとき変革の刻。
聖母を形どった拷問具「鋼鉄の処女」と共に辿る
エラの苛烈な運命を描く、サバイバル歴史大作…!!

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レビュー

辺獄のシュヴェスタのレビュー

平均評価:4.6 43件のレビューをみる

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高評価レビュー

復讐譚の形をとりつつ人間の尊厳を問う物語
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 小説・映画・マンガ…を問わず、これほど魂を揺さぶられる物語に出会えたのは、何年ぶりだろう。素晴らしいの一言。
物語の骨格は、ある修道会に育ての母親を殺された少女の復讐。
骨格はそれだけだが、そこに、哲学的闘争とも言うべきテーマが幾重にも折り重なる。
復讐の対象となる修道会の側にも正義があり、ただその正義は、個々人の知と意思を奪うことと引き替えに成り立つ社会全体の幸福ゆえに、人間の自由と意思を大切にしたいという主人公の正義と真っ向からぶつかる。功利的善(ベンサム)と絶対的善(カント)の闘い。前者があるからこそ、後者の正義を信じる主人公の信念が際立つ。

自分で考え続けること。自分で決めること。そして、決めたことに責任をもつこと。
人間らしく生きるということは、それを不断に実行し続けるということ。
それらを奪うものを台頭させてはならないということ。

時代は16世紀、人身売買と魔女狩りと異端弾圧と迷信と妄信がいまだ猛威を振るう中世末期の神聖ローマ帝国(現ドイツ)。その人里離れた修道院から、物語の舞台はほとんど一歩も出ることはない。
こんな舞台の上で、多くの少女たちは自ら考えることを捨て、「神への信仰」のもとに従順で盲目的な、つまり無思考的で何も言わず何も考えない、自ら決断しない人間へと変わっていく。それが、生きる道だから。自ら考え決定し、自ら動くことは神への反逆と見なされ、処刑されてしまうから。そんな痛い目にあわされるのはイヤだから。考えることを捨てたほうが楽だから。考える意思を捨てたほうが楽に生きられるから。

この状況は、現代の私たちと、なにがちがう?
400年たっても、国や文化が違っても、主人公が戦った状況は、現代の私たちと何も変わらないではないか! 主人公がつぶやくように、「心はすぐに眠ってしまう」「天国から逃げるのは、地獄から逃げるよりも、むずかしい」…その通りなのだ、現代も。
神であれ宗教であれ、イデオロギーであれ政治であれ、社長だろうと上司だろうと、「ネットの多数者」だろうがTV識者だろうが、私という人間の自由な思考を支配し奪おうとする者に、自分の手綱を自ら預けてしまってはならない。そうしたほうが楽だったとしても。

流されず妄信せず、自ら不断に考え続けること、人間らしく生きたければその努力を捨ててはいけない。主人公の生きざまがそれを教えてくれる。



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4件
2023年9月2日
この作品凄い、それだけに惜しい
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ この作品、凄いです。
まず女の子が酷い目にあいます。手首を切られたり、拷問受けたり、処刑されたり、そして最後は顔が半分無くなったり・・・こういったジャンルの耐性が必要な作品です。それがクリアできれば一気に読ませるパワーがあります。

時代や生い立ちにに翻弄されながらも、運命を切り開こうとする少女たちの儚く切ない物語ですね。素晴らしい。

ただそれだけに惜しい面も。
後半かなり巻いてしまっているため、前半の濃厚な展開に比較してかなりあっけない印象がぬぐえません。最大、最強の「敵」である総長のことをもっと深堀して欲しかったですね。マナの秘密とか、越冬の話とか、これだけ?という部分も多々ありました。

主人公エラのエッジが立ちすぎて、他の登場人物がかすんでしまっているのももったいない。またクリームやジビレなど、展開次第では化ける可能性のあるキャラたちも、いまいち活かし切れていませんでした。

本当は20巻くらい使って、サイドストーリーなんかをもっと盛り込みながら本流の復讐を盛り上げていくべき作品だった思います。

が、繰り返しになりますがパワーがあって凄い作品だったと思います。
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2件
2020年6月10日
人生スーパーハードモードで臥薪嘗胆
『不朽のフェーネチカ』の作者様。
フェーネチカがとてもよかったので、こちらも読んでみました。

16世紀、神聖ローマ帝国時代の中世ヨーロッパ。
魔女狩りによって孤児になった主人公・エラの、壮絶な復讐の物語――。

中世の魔女狩りが舞台ということで、それなりに覚悟はしていたのですが…予想以上でした…。
拷問、懲罰、処刑…かなり凄惨。自分は耐性があると思っていたのですが、正視できない恐ろしさ。
でも猛烈に先が気になって、先を読まずにいられない――

たとえ地獄の底に突き落とされても、地獄の底から這いあがろうと、生きるために思考を止めない主人公がすごかった。
なかなかここまで知性と根性を併せ持った、鋼メンタルのヒロインいないと思う。

物語としてはツッコミどころが若干あったけど、すごく面白かった。
ダークでハードでヘビーな、骨太な物語でした。
辺獄の乙女に幸あれ
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7件
2024年2月7日
地獄の修道女
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ タイトルを強引に訳すと「地獄の修道女」。「辺獄」は「永遠ではない地獄」を、「シュヴェスタ」は英語で言う所の「シスター(修道女)」を意味するらしいです。
※宗教用語なのでニュアンスは違うかもしれない。

中性魔女狩り時代、無実の「魔女の子」として異端審問、強制収容、薬物中毒など、過酷な境遇に曝される少女たち。それでも流されることなく、愛する者を奪った敵への復讐に燃え、困難を乗り越えようとする肝の太さに脱帽です。
また敵ボスもその辺のあるあるキャラではなく、大きな野心と謎の能力を持った強敵なので、どうなっていくのか見通しが立たない所もハラハラさせます。
既刊も少なく入りやすいと思うので、ぜひ読んでみてほしい作品だと思います。
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2件
2017年1月13日
読み応えがありました
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 試し読みをして気になっていた作品でしたが、今回レビューを信じて全巻購入してみました。
買って損はなかったです。主人公と仲間達のキャラクターだけではなくて、その他の登場人物達もとても魅力的でした。敵側であるお母様達にも色々な思いがあるのが直接的には描かれていませんが想像できて良かったです。
他の方がレビューで書かれていますが、後半駆け足になったように感じましたが何回か読んでいるうちに逆にサイドストーリーを描いていないからこそ読者に想像させる自由を持たせてくれている作品だなと感じました。
購入を迷っているようでしたら、是非買って読んでみてください。
いいね
2件
2020年8月3日

最新のレビュー

それぞれの意思
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ ストーリーがものすごく興味深いです。閉ざされた世界でのストーリー構築がとても好きです。その中で、成長していく主人公がとても素晴らしいのです。キャラクター一人ひとりがとても魅力的です。
惜しむらくは後半のスピードアップ。もう少しじっくりとストーリーを合わせて欲しかったですね。
いいね
0件
2024年10月4日

書店員・編集者などオススメレビューをピックアップ!

強く賢く生きた少女
制作:コーヒーマニア(シーモアスタッフ)
竹良実先生の作品です。16世紀の神聖ローマ帝国が舞台なので、まだ人身売買や魔女狩り等の宗教的な背景が強い時代です。魔女の疑いをかけられた養母が処刑される様を見たエラはまだ若干の少女にも関わらずとてつもなく大きな復讐心を抱きます。理不尽な事が多い時代を賢明に強く生きた少女の姿は圧巻です!

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