このレビューはネタバレを含みます▼
魚住くんや友達の久留米くん、マリちゃん、サリームそして濱田先生、とそれぞれの目線で進行していきます。
ページ数は一般的なBL小説の倍近く有ります。各エピソードの積み重ねでほわわんとした魚住くんの人物像が徐々に浮き彫りになり、物語にどんどん奥行が増していく感じかな。
暫くは一日1〜2エピソードをのんびり読んで終盤は一気でした。
!ここからややネタバレ!
主要登場人物も皆個性があり魅力的ですが、少しだけ(それだけに深く)関わってくる人物達が強烈に印象的な作品でもあります。
理不尽や残酷すぎるエピソードに愕然としてしまい評価を星1にする事も考えましたよ…。
それでも最後魚住くんが今まで流せなかった大粒の涙を流せた事、この描写があったのが大きかった。
哀しいけどほんのりと温かく柔らかい…続く『夏の子供』への明るい道筋のような終わり方が素晴らしく、感動してしまった。
これは星5で間違いないです、星5以上かも。