このレビューはネタバレを含みます▼
途中からずっとうるうるとしながら読んでいました。主人公の蓮は王道的な生い立ちではあるのですが、やはり凪良さんの描写がお上手なので、相変わらずすごく感情移入してしまいます。丁寧に描かれているし、本当にキャラが立っているんですよね。切ない感情がひしひしと伝わってきました。主人公の蓮も好きでしたが、攻めとなる加賀谷もかなり好きでした。普段結構、俺様でSでスパダリ系が好みなんですけど、加賀谷みたいな穏やかボンボン系で、でも頼りになるみたいな、やさ男攻めも良いな~と思いました。それに、蓮とは違った環境で育ってはいますが、恋愛に関して同じように悩んでるのもすごく良かったです。お互いにに恋愛初心者 な感じがもどかしいっていうかうずうずしてしまいました(笑)ただ1つ、蓮のバイト先での出来事が悔しかったです。前科があるというのは勿論そういう事ではあるけど、あれではあっちが最低人間な気が…。前科を隠してたなら仕方ないけど、バイトもおばあさんと仲良くなった件も、どちらも何1つ蓮は悪くないのに、働いた分のお給料もちゃんとあげないなんて。働いた分は押し付けてでも払って誠意を示して欲しかった。出来れば誤解を解いて謝って欲しかった。前科もちだと知ってて雇ったのにあれはない。あんな母親に育てられたくないな~と、思ってしまった。そういう理不尽はつきまとうとは思うけど、きちんと働いたことには感謝を示して欲しかった。なぜかそこがどうしても気になってしまいました。わかる人だけわかってくれればいいとも思うけど…。あのバイト先の女の人大嫌いです。疑うことも怖がることも正常で悪くないけど、「あ~怖い、怖い目にあった、自分は被害者」みたいなのでハイ終わり、っていうのがな~。 おばあさんだけはきっと、蓮の人柄をわかって、心の中でゴメンねって思ってくれると信じたいです。物語のレビューのはずなのに関係ないこと書いてしまってすみません。でもどうしても悔しかったっというか腑に落ちなくて…すみません。前科もちの大変さを表すエピソードだと思うので、こんなに悔しくさせられる文章がすごいんだと思います。物語、素晴らしかったです。加賀谷さんと透くん、ずっとお幸せに!