このレビューはネタバレを含みます▼
ヒーローが出てくるまでが長い!全体が578ページで、ヒーローがバックミラーに映る初登場シーンは113ページです。そしてそのシーンでヒロインは、バックミラー越しにチラ見したヒーローのサングラス、日差しでメッシュになった髪に、顎の無精髭までも見極めて脳裏に焼き付けたそうですが、そんなに見えます?と、突っ込みたくなるところもありましたが、なかなか面白かったです。
一番の特徴はヒロインの傲慢さ。臆病と自称し、ヒーローのことを傲慢呼ばわりしてますが、完全にヒロインの方が傲慢です。さらに、ヒロインは周りから聞いても信じず、本人に打ち明けさせてもなお疑う程の疑い深さ。普段のHQヒーローみたいでした(笑)
本作のヒーローはずっと素直で良い人なのですが、ちょっとマザコン気味なので、このくらいパンチのある女性がよいのかもしれませんけどね。
ヒロインは、彼氏の浮気を知って失意の中で旅に出たはずでしたが、バックミラー越しのヒーローにいきなりうずきを感じ!?、ヒーローとのあれこれを想像する発情ぶり。その後も妄想しているか、実際してるか、回想しているかが多く、かなりホットな作品でした。