このレビューはネタバレを含みます▼
一巻目はなんだか辛い、自分の(誰でも)今後の人生わからないな…と心がきゅーっと絞られるシーンも多く、でも第一歩目を踏み出すところ。それから二巻最後、絶体絶命!というところで、今後の展開をどう想像しても辛過ぎて、しばらく読むのを辞めていました。
ところが驚きの三巻目、まさかまさかの展開で、もうこれは本当に高齢者の話なのかな、というくらいの…もはや冒険譚です。
いつの時代も「普通」じゃないまり子さんの、まっすぐな人柄に誘われて仲間が増えていき、世間をも巻き込むアドベンチャーストーリーです。
起きることは誰にでも起こる事象で、そこへどう向き合って進んでいくかは自分次第なのだと、奮い立たせてくれる物語です。
他の方のレビューを拝読し、鼻が描かれていないことに指摘されてはじめて気づきました。
元々ディフォルメされている絵柄なので、気になりませんでしたし、そもそも描かれた鼻から語られる心情なんてどれほどあるのでしょうか。鼻を鳴らすシーンくらい?多分鼻以外から充分描けますし、そう考えると無駄を省いた表現方法だなと感心しました。