執愛の楔
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執愛の楔

宮本れん/小山田あみ

従兄弟の方がよかった

ネタバレ
2018年5月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 攻めの復讐譚でした。根底に愛情があるのなら痛い行為の数々もまだ許せるのですが、中盤までは微塵も愛を感じられず、ひたすら受けがかわいそうでした。当時12歳の何も知らない受けを標的にしなくても、10年仕えた先代に復讐すればいいのにと初歩的な疑問を持ちました。手酷い扱いを受けながらも徐々に攻めに愛情を感じ始め…という王道的展開でしたが、私は受けに対しての非道な行為をどうしても許す事ができず、攻めに対しては結局最後まで好感が持てませんでした。優しくて愛情深い従兄弟にしておけばいいのにと何度も思いましたが、案外あっさり引いてしまって残念です。もう少し掻き回して欲しかった。エロ描写は濃厚で飽きるほどでしたが、攻めが復讐を目論む背景に何があったのか知りたくて最後まで読んだという感じです。
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