失速後、ブツン。





β綾瀬(攻?不明)→幼少からαとして育てられ、我が子の存在ガン無視でΩの母を異常に守ろうとするαの父に Ωを守れるのはαだけ それがαの役目だ と呪文の様に言われ続け父母に対し嫌悪する。
Ω神谷→庇護本能を掻き立てるマイノリティ丸出しで可愛い顔はしているが実は超腹黒でパチ狂い。ある人に出会い心機一転し一途に尽くす。
三者三葉、性によるカルマを抱えながら本能・トラウマ・過去に囚われ心の隙間を隠している。そんな三人の話。
この作者の作品は初見なので微妙な処だが、今作の率直な感想としては惜しい…。これ何が惜しいかというと、編集者次第ではもっと良い作品になると思うから。編集者って作家と同じ位、若しくはそれ以上の知識や発想力、ポテンシャルを擁する仕事だと思う。作品を活かす殺すも編集者の能力次第。
確かに編集者の能力など必要としない作家も中にはいる。だが、殆どの作家はポテンシャルはあってもその能力を開花させる術を持ち合わせていないのが常ではないか。この作家も然り。
今作は編集者の助力次第では十分に良作になり得たとーっても惜しい作品。
オメガバースという粗方枠が出来上がった土台、王道ではない粋な構成、シナリオが絶妙に組まれた演出、今流行りの画風で粗いが丁寧に描かれた描写。でも人物設定の詰めが甘く一貫性がない。そして終盤一気に失速し、一番重要な伏線を回収するどころか終盤になって配置してしまうという失態。案の定クライマックスはブツンと途切れる。
これをなぜ担当編集者は不可解に思わないのか理解し難い。
【独断と偏見評:1(糞)〜10(超絶良)】
①作画→ 7
発展途上だが嫌いじゃないわ。今流行り画風。
②構図・コマ割→ 5
若干素人臭さが残る。繋ぎにブツ切れ感がする。
③設定(世界観・キャラ)/構成(粗筋)→ 6
スパイスを効かせたオメガバース。人物設定の詰めが甘い。
④展開→ 5
ドラマチックなサスペンス風味で拡げたはいいが終盤で失速。伏線と回収を自己完結してる。
⑤演出/描写→ 7
ひと捻り、ふた捻りあってストーリーの組み立てが上手い。…失速するけどね。
⑥エロ→ 1
ほぼナシに近い。オメガバースに有るまじき事態。

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