匣男
」のレビュー

匣男

剛しいら/吉村正

これもひとつの愛の在り方

ネタバレ
2018年5月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ タイトル「匣男 (はこおとこ)」から江戸川乱歩のような猟奇的なエロティシズムを想像していました。冒頭は思った通り、耽美な文章。しかしこのお話は変態のための変態による愛ある変態調教と言いますか。いやあこんなBL初めて読みました。最初に提示された性癖が最後まで上手く活かされていて、スーツケースプレイにびっくり。でもダークな感じはまったくしないのは、それをされている受けがその状況を望んでいるからなんですね。かなりショッキングな内容でしたが、これはこれでふたりの完成された愛の物語なのだなあと思いました。面白かったです。
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