再会は雨に濡れて
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再会は雨に濡れて

マギー・コックス/千村青

テンポが悪すぎる

ネタバレ
2018年5月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ キャロラインの父の傍若無人には怒りがわく。17歳の娘を心配しての処置は理解できても、意識をなくすほど突き飛ばすか殴るかしてそのまま病院で処置とは、人間の所業とは思えない。虫唾が走る。その直後のキャロラインの心情を考えるとジャックとのすれ違いも致し方ないと思われる物語の主軸だ。キャロラインは大学へ行くためにロンドンへ出て12年後父他界。その後5年たって故郷へ戻ってきてジャックと再会する。物語としては面白いが何ともテンポが悪すぎて感情移入しどころをはぐらかされていて気持ちが悪い。ジャックとキャロラインのそれぞれのテリトリーを行き来しては帰ることの繰り返しでじれったくて仕方がない。ここぞという二人が結ばれた場面でもまた帰っていくし、ドクターブラントンには魅力が無くて当て馬効果ゼロだし。再会による燃え上がり方が不足、燻り続けてなかなか火がつかない炭のような物語に疲れました。
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