街の灯ひとつ
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街の灯ひとつ

一穂ミチ/穂波ゆきね

最弱にして最強の攻め

2018年5月20日
"ごめんね"が口癖の史上最弱のヘタレ攻め。今後どう恋愛に持っていくのか疑問でしたが。おどおどしたストーカー気質の片喰に始めのうちこそ抵抗がありましたが、不思議とだんだん可愛く見えてきて初鹿野が徐々に惹かれていった気持ち、わかるなぁと思いました。いろいろなものを諦めて生きてきた片喰が初鹿野への想いだけは決して諦めず、それを言葉でちゃんと伝えられる強さがあってよかったです。それぞれに辛い過去を背負い未だに過去と戦いながらも、2人の会話はテンポがよくて面白く全然暗さを感じさせませんでした。切なく苦しいシーンと面白く軽妙なシーンとが入り混じった不思議な作品です。
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