ラブストーリーではなくミステリー





2018年5月26日
近年ではミュージカル映画の影響でラブストーリーが主体の物語だという認識が一般的になっていますが、原作はあくまでオペラ座の怪人という謎を描いたミステリー作品だと思います。怪人がクリスティーヌに向ける愛も純愛というより狂愛に近いものを感じますし、クリスティーヌ自身も最終的には怪人に対して恐怖の念を強く抱いている。ほとんどの出来事が謎のまま闇に消えていくホラー的な要素こそこの作品の魅力だと思います。実際ミュージカル以前の映画版やドラマ版では原作の雰囲気を重視した作品が多かったです。

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あたか さん
(女性/30代) 総レビュー数:22件