鍛冶師ですが何か!
」のレビュー

鍛冶師ですが何か!

泣き虫黒鬼/lack

よく出来てる!

2018年6月16日
面白い。主人公が異世界に転生したらチート設定でした、とかいうよくある設定ではなく、ちゃんと現世で過酷な武術の修行していて、ちゃんと修行する理由と目的があって、ちゃんと無双になって、ちゃんと目的をもって転生して、ちゃんと現世の能力(刀鍛冶)を見事に異世界で生かしている。さらに、このエピソードいるの?と思った箇所も後にちゃんと伏線として刈り取られていて、最初からどれだけ練ってこの話を書き始めたのかと感心しました。
最初の主人公死亡のくだりは幽○白書ですか?って感じだったけど、まぁ仕方ない。
さらに、異世界物なのに物凄くちゃんと調べて研究しているのが読んで良く分かる。また、巻末に参考文献がきちんと載っているのも、またニクい。(国文科で散々論文には参考文献を載せろと言われた身には特に)更に、難しい漢字の登場人物が多い割に、一度ルビをふったんだからもう分かってるでしょ?といったその後のルビ無しの鬼具合もまた好みw
作者の紹介を読むと、信州の農家さんとのこと。晴農雨読を地で行っている、現代の文人かと思いましたよ。同じ農家(酪農なので雨でも夜でも仕事ですが)の私としてはほれましたよ。
鍛冶場面が多いので物語の進行は遅いですが、六巻まで一気に読んでしまいました(*^^*) 続きも購入予定ですが、ここで一端レビューです。
全巻というと結構な出費ですが、私は買って良かったと思ってます(^^)d 世界観も登場人物も好きだけど…もうちょいタケ君、ヒロインたちにかまってあげてもいいんじゃない?wその武骨さも魅力なんだけどねw

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