愚者の皮 ―チガヤ編―
」のレビュー

愚者の皮 ―チガヤ編―

草野誼

インパクトのある作品

2018年6月18日
ストーリーの本筋としては揺るがない主題と構成で惹きつける魅力があります。少し立読みすると、この先はどうなるのだろう?と興味を持たせる力のある作品です。若干不快に感じるエピソードや表現も時折含まれていて、絵も独特で好き嫌いが分かれる感じです。読み手は薄っすらと粘るような嫌悪感を抱きながら作中の容赦ない人の醜さ、ずるさ、残酷さなどに向き合いつつ胸を打つ愛に到達することで、それまで感じてきた嫌悪感から解放され爽快感の得られる作品と認識しています。
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