このレビューはネタバレを含みます▼
頑張る内向的な眼鏡魔女(魔術師)のストーリーで、幼馴染みの騎士とのラブもあるのですが、終わりが中途半端です。
デートして、え、終わり?って感じでした。
魔術師のイベントトラブルのお話も、科学的におかしい気がして、?、と思いました。
密閉型結界(換気性・空気の出入りなし)を張り、建物内を魔術で暖めたら乾燥だけがすすんでいくとありますが、密閉型ならそもそも温度だけ上がって空気中の水分量は変わらない。乾燥しない。
乾燥するとしたら、その結界は密閉型ではなく、空気の出入りがあるもののはずです。
そして、空気の出入りがあるならば、暖房がついていても、窓や出入り口を開けたときなどに外界から雪国の湿度90%の空気が入ってくるから、お話のなかの症状まで乾燥するかなと思います。
まあ、部屋の温度が上がるので、湿度としての相対的数値は下がるが、人の髪から水分を奪うほどかと言われたら、疑問です。
日本の雪のない太平洋側では、もともと乾燥した冬に、エアコン(暖房)つけたらとことん乾燥しますが、それはエアコンが外界との空気や水分の出入りをさせるから、乾燥していくもの。
おそらくは作者様は冬に乾燥した地域にお住まいで、そのあたりの日常の感覚と中学レベルの科学理論がごちゃごちゃになってるのかと。
せっかく理論的にヒロイン魔術師がトラブル解決をしてるのに、すごく変にしか感じないです。
従って、解決策が、蒸気をだす装置を追加で置く、という(加湿器おくだけなの?)のも、それだけかと落ち込みました。
全体的に幼い感じの作品です。
お姫様も出てるのですが、何のために出てきたのか、こちらももう少し活躍の場がほしいかと思います。
値段が高いので、ちょっと残念です。
騎士の彼はかっこ良かったです。