このレビューはネタバレを含みます▼
本編はいいのですが途中全く関係ない、小話とも言えない感じの短編が入ってます。
もしも二人が童話の登場人物だったら的なのが。
巻末にも入っており206ページのうち30ページほどはそんな感じです。
同じ本編と関係ない話でもサイドストーリーみたいな感じなら嬉しいのですが今回のはただページ数を稼ぐ為だけの内容のないものに感じました。
どの話も2、3ページで終わり襲われちゃいました、食べられちゃいましたという結末。
個人的にはなくて良かったです。
その方がすっきりするしこの話にもお金を払ったのかと思うと微妙な気持ちになりました。
1話だけとかなら気にもならなかったんですが同じようなものが何個も何個もとなると、なんだこれは?という気持ちになりました。
また、本編ですが。
これで終わりなんでしょうか。
なぜ翠なのか、鍛冶先生の心のうちが全く読み取れませんでした。昔のファンレターの話がちょろっと出てきてますが、まさかそれでということでしょうか?
ラブラブなのは読んでいて楽しかったですがこれで終わりだとすると消化不良な感じが否めません。
最後の仕上げなのに鍛冶先生の親戚の方や妹、母親の存在が出てきて詰め込んだ感が凄かったです。
だからと言って話が広がるわけでもなくさっと出てきて終わりな感じも、なぜ?という感じでした。
出てくるならもう少し母親のことや子供時代のことを広げて鍛冶先生の内面に触れて欲しかった。
恋愛な日常、というタイトルの通りにするなら親戚や家族の登場はなしでラブラブ穏やかな日常を描いて、あぁこうやって二人は過ごしていくんだなぁという感じで終わっても良かった気がします。最後の最後で母親とのわだかまりや妹のことが出てきて、この先どう関係を修復していくのかなどが気になってしまう終わり方でした。
過程の話なら☆4くらいはと思いますが完結編と思うと微妙な感じがしてこの評価になりました。期待していただけに残念です。