とても好き。凄く好きなんですが…

ネタバレ

2018年7月28日

このレビューはネタバレを含みます▼ 「いやああああ変態！！！」で始まり、「愛してる」で終わるギャップが素敵な作品。(特段珍しくはない…か)
指輪物語を彷彿とさせるような設定や、異種族間ラブ、逞しくも健気なヒロイン、ほんの少しの滅びの美学、その他諸々、キャラクターの相関図なんかも含めて琴線に触れる部分が多く、中盤まではワクワクしながら純粋に楽しめました。…が、そこから終盤手前にかけてが「むむむ…」と眉を顰めてしまう事しきり。
面白くない事はないんですが、イチャイチャしてたらヒロインの問題が自動で片付いたり、実はラスボスがポリシーの浅いコテコテの偶像タイプの悪役だったり、その悪役に結局まんまとヒーローが騙されたり、作為を感じる後出し設定をズラリと並べ立ててきたり、枚挙に暇が無い勢いで興醒め案件が連続します。そこが残念。
ヒーローは自分は脳筋じゃないと何度かいってますが、確実に脳筋です。てっきりわざと騙されてると思ってたらガチですか(笑)
あと気になったのが、挿絵に文章との相違がある所。作中でヒーローが今は見たくないからと外してチェストの引き出しに腕輪を放り込んでた間もずっと腕にあったり、衣装の色が黒基調だとあるのに白かったり。
残念だと感じた所を列挙してしまいましたが、大元の部分はよく考えられてると思いますし、個人的にかなり好きな作品ではあります。

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Nemo さん

(女性/－) 総レビュー数：76件

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