このレビューはネタバレを含みます▼
心に傷がある平凡だけれど芯のあるゲイの受けと、公私ともに完璧だけれど本気の恋をしたことがないゲイの攻めの、甘く切ない恋のお話。重い要素もありますが、基本的にコメディ寄りで、周りのキャラも含め明るい雰囲気の初恋のお話です。
受け攻め両方の視点でほぼ交互に描かれているので、二人の心情や話の流れがとてもわかりやすいことに加え、過度な比喩表現や普段見聞きしないような難しい言葉も使われていないので、とても読みやすく個人的に大好きな文章でした。
一冊目は出逢いから結ばれるまでのお話、二冊目以降はラブラブな二人が少しずつ恋人同士としての関係を深くし絆を強くしていくお話で、二冊目は後半が受けの親友が主役のお話になっています。
エロ描写は一冊目は少ないですが二冊目以降はきちんとあります。描写はとても綺麗で、台詞部分でもそれ以外でも、下品な表現や明け透けな表現はありませんでした。
ただ、表現の矛盾が少しあるので(同じ場面で最初はビジネスクラスと書いてあるのに、次にはファーストクラスと書いてある等)気になる方には合わないかもしれません。
四冊目で完結ということですが、一応完結ということなので、更に続編が出てくれることを願っています。