溺れるナイフ
」のレビュー

溺れるナイフ

ジョージ朝倉

溺れてしまったナイフたちの話

ネタバレ
2018年8月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 若い頃のギラギラとした全能感が生々しくて、言葉に出来ないものがたくさんあって。行った事もない場所なのに、なんでだか懐かしさを感じる。みんな自分のナイフを一生懸命に研いで研いで、錆びたり欠けたりするけどまた研いで。そういうものが容赦なく抉ってくるような、そんなお話でした。何度でも読んでしまう。読んでる間の漠然と感じる不安は、ナツメに同調してるわけじゃなくて、もしかしたらコウの不安だったのかも?表現力がすごく、とても引き込まれるお話でした。
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