実録 泣くまでボコられてはじめて恋に落ちました。
」のレビュー

実録 泣くまでボコられてはじめて恋に落ちました。

ペス山ポピー

つらくても自分と向き合うことを諦めない

ネタバレ
2018年8月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 壮絶なエッセイ漫画でした。マゾヒストと男性性と言う性嗜好に苦しみ、悩み、ぼろぼろになりながらそれでも向き合って行く。恋をしても性行為が出来ない、女である自分を受け入れられない…それを自認するまでの考察がすごい。誰だって自分自身と向き合うのは怖いと思いますが、作者はその過程を丁寧に描いています。時折つらくて目を背けたくなることもありましたが、最後まで読んで良かったです。
絵柄もデッサン的なうまさではないですが、デザイン的なセンスが好きです。タイトルになっている初恋に落ちた日の話が特に心情をよく描き表していて、2つの意味でドキドキしました。きっと作者の中で印象が強く残っているのでしょうね。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!