匂いフェチのストーカーくん

匂いに敏感な平は満員電車で気分が悪くなったところを助けてくれた人を好きになったけれど、覚えているのは制服と匂いのみ。追いかけて入学した高校で匂いでその人を探すという、自分がされたら怖すぎるお話(笑)もらったタオルの匂いを半年保たせた変態ぶりに笑ってしまいました。匂いの主の美里が綺麗な顔して乱暴で、平よりずっと強いのもギャップがあって面白い。本物のストーカーも出てくるけどコメディ寄りなので最後まで楽しく読めます。美里と広海の親友コンビも可愛いし、平の友達(名前出てこなかった！)もいいアクセントになってました。他に短編が収録されてますが、これがまた独特の暗さで、明るいお話のあとにこれが入っているのがすごいなあ。鏡で自分の顔を見ながらするのが好きな主人公。怖いけど続きが読みたいような読みたくないような。真逆な作品、どちらも好きでした。