貴公子と壁の花
」のレビュー

貴公子と壁の花

リン・ストーン/相野みちる

実はスーパーヒロインな壁の花

ネタバレ
2018年9月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ ヒーローは軍人で目を負傷し、その事で美人の婚約者に手酷くフラれた上、爵位を継ぐ条件として新しく結婚相手を探さなくてはならず、傷で醜くなった自分とでも結婚せざるを得ないような、邪魔にならない妻を探しに舞踏会へ。

ヒロインは伯父である伯爵に苦しめされてて、やつれ、不恰好なドレスを着せられ舞踏会で壁の花になってるところをヒーローに目をつけられます。

まぶたの傷が腫れてるだけで目も見えてるし、やっぱりイケメン伊達男のヒーローを見てヒロインはときめくのかな~、よくある展開かな~と思ったら、イケメンほど警戒しなくてはならないと思ってる現実的なヒロイン。
伯父が仕掛けた嫌がらせかと警戒しますが、そうでないと分かると、半信半疑ながら結婚の申し込みを受けます。

そこからトントン拍子にヒロインは本来持ってた魅力的な姿、強い意思を全開にしていきます。
実は強くて現実的で頭が良くて、傷の縫合までできちゃうスーパーヒロイン。ラブシーンも積極的。

命を狙われても、令嬢とは思えない勇敢な行動をするヒロインはヒーローとその友人たちの度肝を抜いてまさに壮快です。

物語は暗殺者の謎を絡めて惹かれ合っていく二人のくっついたり離れたり、ちょっとじれったいスリリングな展開で、最後まで飽きさせない内容で楽しめた作品でした。
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