誰も僕を愛さない
」のレビュー

誰も僕を愛さない

星野伶/yoco

2人とも性格は…よくない

ネタバレ
2018年9月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 表紙絵からは攻めの容貌が伺えずイラストも無かったため攻めのイメージを自分なりに想像するしかないのが辛いところですが、読んでよかった。まるでヒューマンラブストーリーを読んでいるようで、人と繋がって生きて行く事は面倒も多いけどやっぱり人は1人では生きていけないのだなと改めて考えさせられました。受けとその母親との関係は他人から見ればいびつそのものですが、親への呪縛は自分で断つしか逃れる方法はなく、未だ自分の人生を歩めていない受けが可哀想でした。"誰も愛せないから誰からも愛されない" そう思い込んでいる受けの生い立ちは傷だらけで、タイトルと内容がようやく繋がった時とても切なくなりました。攻めの愛情はわかりにくく、卑怯で身勝手な行動には共感できませんが、外面ばかりがいい受けの小狡く汚い一面を知っても揺らぐ事なく、それでも傍に居たいと訴える攻めもまた可哀想でした。内容は重いですが、切なくて泣けるストーリーです。
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