少女革命ウテナ AfterTheRevolution
            
            さいとうちほ/ビーパパス
            
            
                
                                    
                    
                                
                
                
                
                
                                    
                    
                        
                            このレビューはネタバレを含みます▼
                                                            やはりあのウテナの新作だけあってアニメの設定そのままの分かりやすい後日談ではありませんでした。ウテナとアンシーのその後は明確に描かれてませんし、さいとうちほ先生が執筆された漫画版とも繋がってはなさそうです。しかしながらテレビアニメ、映画、漫画などで創り上げられたウテナのキャラクター像はしっかりと生きていて「ああ久しぶりにウテナに会えた」と懐かしさに目が潤みました。劇中の登場人物の声は全て当時の声優さん達の声で頭の中に響き渡りましたが、ウテナの言葉は達観した表情からか記憶より少し大人っぽい雰囲気で読んでいました。昨年のウテナ展で拝読した監督のメッセージ「川上とも子は誰よりも少女革命ウテナだ。今も輝いている。」を思い出し、読後の余韻に浸りました。ウテナは変わらず美しく、謎めいていながらも元気づけてくれるふしぎな作品ですね。特に瑠果、樹璃、枝織の話を読めたのはとても嬉しかったです。劇場版の様にパラレル的な構成でもウテナの世界を楽しめる方なら読んで良かったと思える作品ではないでしょうか。【追記】アニメ最終回では「ごめんね。ぼくは王子様になれなかったよ…」という悲痛な言葉を最後に学園から消えてしまったウテナですが、この作品では決闘服を着たウテナの登場シーンがアニメのディオスと同じ演出でしたね。ちゃんとこの世界で王子様になれたんですね…。子供の頃憧れていたウテナ、彼女の悲願が達成された事を大人になってからこうして知る事が出来とても幸せです。ウテナを好きで良かったです。
                                                    
                     
                                
                
                                            
                        
                    
            
                
                    
                
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