このレビューはネタバレを含みます▼
表題作+描き下ろし収録。架空の島国設定、幼馴染刑事もの。狂気迫るヤンデレ系かと思ったけど、そこまでじゃなくライトなイメージ。エロ濃厚。★3.5
「咬み痕に愛」全5話
島国サクラの警察機構という、架空の島国の警察を舞台に、小中高大とずっと一緒だった幼馴染、篠と一斗のお話。警察での配属先が離れてから、狂犬と言われるほど篠に執着するようになった一斗。左手薬指を何度も咬んで痕をつけて…。冒頭の一斗からもっと狂気を感じるような世界をイメージしたけど、そこまでじゃなかったな。ずっと一緒だった関係から離れたことでの感情の暴走。もう少しその背景があるとしっくりきたような。職場の人達も黙認しているような環境で、起きた事件もATM強盗なのであっさりめ。篠もなんだかんだいっても受け入れているので、二人のやり取りはほっこりコメディのような雰囲気も。ただ張り込み中や職場でのHは、せっかくの刑事ものの緊迫感をいまいち感じられなかったかも。アンソロジー(下剋上・中○し・○カン・絶倫・ドライオーガズム)からの作品なので1話毎にテーマがあって、それを踏んでいるのでエロは濃厚。Hは黒塗り(←これ、なんかギョッとした)描写と、あとは甘め描写に白線修正。せっかくの設定なので、もっと続くと面白くなりそう!
「暇話」描き下ろし3ページ
その後の一斗。
「あとがき・イラスト」1ページ