指輪の選んだ婚約者
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指輪の選んだ婚約者

茉雪ゆえ/鳥飼やすゆき

大好きです!

ネタバレ
2018年9月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 何度読んでも面白いし、フェリクスとアウローラのラブラブ世界に癒されます。無口無表情の美貌の近衛騎士で氷の貴公子と呼ばれるフェリクス(性格は熱い)。穏やかだけれど刺繍狂いでちょっと変わった令嬢のアウローラ。最初こそ二人は友情のような親愛から始りますが、アウローラと接していくうちにどんどんフェリクスがアウローラに落ちていきます。恋する男となったフェリクスの変わり様が色恋に慣れてない初々しさがあって面白い。氷の貴公子の溺愛っぷりに毎度驚愕している周囲の人たちの反応もおもしろいです。そんなフェリクスに翻弄されつつ彼の人となりを知ってアウローラもまた彼に恋します。そんな二人の想いが通じ合い、本物の婚約者となるまでが一巻。二巻はアウローラの故郷の領地が舞台で、いちゃいちゃ度も溺愛度もアップし、フェリクスの嫉妬も見どころです。三巻はアウローラが花嫁修行として王宮に上り、王太子の婚約者の侍女となります。王太子の近衛であるフェリクスとも接することが多く、いちゃいちゃも溺愛もMAXですが、さらにフェリクスの愛の深さを知る巻でした。ある企みにより魔石に封印されたアウローラが何十年とそこから出られないと知った時のフェリクスの絶望と嘆きに、こちらも胸が痛くなり泣けました。もちろん解決しますが、とても盛り上がる、一番好きな巻です。三巻が盛り上がってしまったので、四巻が少し単調に感じましたが、二人の結婚式のシーンはじーんとしました。二人からこれでもかと幸せが溢れていてたまりません。キャラも個性的な面々でとてもいいです!一巻から出ているフェリクスのライバル近衛騎士のユールはアウローラを女神と称え、踏まれたいと迫る変態です。とってもお気に入りのキャラ。また一巻から通して出ている魔術師でもある王太子は魔術狂いだし、二巻から出てくるアウローラの従兄弟でありアウローラの護衛騎士でもあるカイは毎度ところ構わずアウローラとイチャイチャしようとするフェリクスのストッパー役という名の苦労人です。他にも個性豊かな面々が、舞台が変わってもレギュラーのように出てくるので、楽しい。刺繍や魔術に関しては結構詳しく描写されています。世界観をより鮮やかに捉えることが出来るので私は好ましく思います。ついつい長くなっちゃいましたが、面白くて癒されるすごく素敵な作品で、とってもおすすめです!
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