響~小説家になる方法~
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響~小説家になる方法~

柳本光晴

小説家でなくてもいいんじゃ

ネタバレ
2018年9月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 主人公の小説で文学界を、世界を変える系の話だと思ってました。最初は彼女の小説と存在で色々な人が影響されていく面白さがありました。
でも、もう主人公は小説家設定である必要ないんじゃないかな。ただただ彼女のエキセントリックな振る舞いだけで話が進んでて、別に天才小説家でなくても良くなってる。
主人公は子どもだからかもしれないが死をよくテーマに選ぶのに自分の死にも他人の死にも無頓着、まるでリアルな自分や他人が死ぬわけがないと思ってるように気軽に暴力をふるう。自分にとって死がファンタジーだから読者が感動するありえない美しい死とやらが書けるのだろうか。
あんな平和な家庭で育ってるのに他人の身体を傷つけることに全く戸惑いがないのがほんとに不思議。
自分が暴力受けたことないと他人にそれをするのはかなり大変だと思うけどあの幼なじみがいて家庭外で頻繁に暴力振るわれてた過去があったならそれはすごい。
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