脳内ポイズンベリー
」のレビュー

脳内ポイズンベリー

水城せとな

なんこれ(笑)

ネタバレ
2018年9月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 脳内を擬人化するという設定が面白いです。
主人公はいい歳してフワフワしすぎですが、題材として良いのかな。ときめくけど相性の悪い相手との恋愛、ときめきはないけど理解できる相手との関係の中で、脳内会議は大盛り上がりです(笑)
ポジティブ、ネガティブ、その時の感情、反芻する記憶、意思表示の決定の5種が存在していて葛藤しながら選択していく様に共感できました。しかもたまにもう1人の本能的な女に会議を乗っ取られてとんでもない行動に出られる、という描写も面白かったです。
ちゃんとみんなキャラも立ってるし(笑)
その5人が、主人公の思考回路の枠を決して超えない(人の理解できない言動にみんなで首をかしげる)のも良かったです。
ラストは、主人公が1つの恋愛に終止符を打って、一歩前進します。越智さん、それでいいのか!?と思いましたが、そういうこともあるのかな。
私もどちらかというと会議して行動する方の人間なので、すごく面白く読ませてもらいました。
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