ピーチガール 新装版
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ピーチガール 新装版

上田美和

二人の男の間で揺れる作品かと思いきや

ネタバレ
2018年10月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 主人公には最初から好きな男Aがいて、めでたく付き合う事になりますが、主人公に憧れている女友達に邪魔され、Aは主人公ではなく女友達を信じてしまったりで、色々あって主人公を傷つけ破局します。
その傷心を慰める男B。
Bは女友達に邪魔されている間も全く騙されず、ずっと主人公を信じて助けてくれていました。
Aと破局してからは女友達の嫌がらせの風除けもしてくれます。
そんなBの、Aを好きなままでいいから側にいたいという優しさに包まれ、二人は付き合うことに。
毎日ラブラブで幸せかに見えた二人ですが、Bには実は別に本命がいて破局します。
その傷心を今度はAが慰め…といった風に、AとBの間で行ったり来たりします。
人によってはそんな主人公にイライラさせられると思いますが、AもBも主人公のためだと言いながら幸せの絶頂から不幸のどん底に突き落としていて、そんなときに優しくされたら仕方ないなと思わせるので、それほど私は気になりませんでした。
それに大概が女友達にハメられたりタイミングが悪かったり本命いること隠してたり、主人公は何も悪いことをしていないからだと思います。

主人公がいつも相手を心から好きになったタイミングで振られてしまうので、主人公が相手を選んでいる作品に見せかけて、実はAとB(と女友達)に主人公が振り回されている作品です。

そして、最後に片方を選びますが、実は誰を選ぶかは1話に全て描いてあるのです。

芯がぶれないとても読みごたえのある作品でした。
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