COBRA
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COBRA

寺沢武一

コブラ

2007年11月24日
「コブラ」という一匹海賊が、色々な悪をやっつけ続けるという設定である。その物語の進め方や内容は、読者の知能を魅惑な魔境的期待へと誘ってくれる。それに追い討ちを掛けて「絵」の緻密さも、神経のツボを心得たように次々と展開させてくれる。各巻の中には少々作者としての「生みの苦しみ」的進展を感じるものもあるが、それでも面白い。「コブラ」全巻の中で活躍する登場人物の姿態や表情にまで、心を打ち込んで書いている作者の息吹と情魂が感じられる作品である。例えばクリスタルボーイひとつとっても、巻頭より終わりに近いほど「絵」に凄さが増してきた、というように、進展と共にある成長も加味させた「画面」に、一回で読み捨てでは余りにも惜しい作品である。
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