このレビューはネタバレを含みます▼
昔遊んでくれた義重と一緒になるべく神に仕えて人間の姿にしてもらった狐×大地主の跡取り息子の義重。義重は家を継がなければいけないので狐が婿入り。当て馬の狸や賑やかしの貂達が加わってハイテンションのドタバタファンタジー。登場人物みんなリアクションが大仰でついていけない部分もあるけど、細かい内容より義重の無神経さが私の許容範囲を越えていた…。いわゆる天然魔性受けですが、自分には大したことじゃなくても狐が嫌がってるんだから、狸と過剰にくっつくのもくっつかせるのもやめてあげたらいいのにな。
※ここからがっつりネタバレになりますが、
動物には記念日という概念は希薄と分かっているのに、自分が格好良く記念日を過ごしたいというエゴを通すために狐が本当に欲しかった初めてのお出かけも芝居見物もなにもかも狸に捧げちゃったんだよね?それをありがたがれという空気に納得いかんかった。ちゃんと言えば狐なりに記念日大事にしてくれただろうに。
ツンデレという言葉では片付けたくないなあ。義重の良さが分からずじまいで残念でした。