このレビューはネタバレを含みます▼
読んで良かった〜。癒しの一冊です。
突然奥さんを病気で亡くした孤独なサラリーマンの千草。仕事優先で奥さんの体調不良も最期の顔も思い出せず罪悪感を持ち続けていた。
その千草がある日毛玉の様な猫を拾う。捨て猫で人を恨みきれなかった為に化け猫にもなれずモノノ怪に。千草にけだまと名付けて貰った時のあの表情がたまらない。
けだまがひたすら可愛いんです。
一生懸命で、いじらしくて、空回りしてドジで。けだまの奮闘のおかげで千草も奥さんの笑顔を思い出せて。
命の期限を知ったけだまがご主人様の為に準備する姿に想いの強さが伝わり涙が出る。
千草の変化や後半のエピソードは心を揺さぶられっぱなしで涙がポロポロ。ラストは大満足!理想的でした。癒されます。その後の生活も見てみたいです。