皇帝陛下の過剰な寵愛
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皇帝陛下の過剰な寵愛

桃城猫緒/一越A区

息子の心情

ネタバレ
2018年11月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ に一番共感してしまった。ヒーローである皇帝陛下の激甘な溺愛も、ヒロインの健気に頑張る姿も良かったのですが、前妻の息子ユリアンに一番感情移入してしまいました。父親と母親を尊敬していただけに、その父が自分よりも若い女の子に恋をし溺愛する姿は受け入れ難いし、拒絶するのも仕方ないなと。前妻とは完全な政略結婚で、その妻は15年前に亡くなっています。なので作品の中でそれほど存在感もないし、ヒーローが他の女性を大切に思っていたというのが嫌いな私でも、それほどモヤモヤはしないです。後半、ヒーローも皇帝としても父親としても男としても苦悩するただの人間なのだなと分かり、ちょっと引くぐらいの溺愛と独占欲だけれど微笑ましく初恋が成就して良かったねと嬉しく思いました。ヒロインも最初こそ戸惑い、ヒーローの求愛を受け入れられないと思っても、決意してからは、健気にヒーローを皇后として支えようと努力するところに好感がもてます。でもどうしても息子の方が気になってしまう‥!ヒロインを認められないと拒絶しながらも、懸命に頑張るヒロインの姿に固くなに閉ざしていた心が開き始め、それが淡い恋慕に変わってしまいます。番外編の息子の想いが切なくて、ストーリーの中で一番きゅんとしちゃいました。閨シーンは結構濃厚で一部後ろに指を挿入するなどのマニアックな描写もあるので、苦手な方は気を付けてください。
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