二人の成り行きなのに二人では変えられない





2018年11月11日
重病人としての自覚症状の描写は体重以外なく、医師からの病名に関する説明がない。
そもそも主治医を避けて診察を受け、セカンド・オピニオンも取れないで、バケットリスト最優先事項ひとつだけ悲壮な決意で実行に向かう、なんて状態で、司法に超法規的措置を取らせてる。兄は無実らしいと判っても、それを理由に解放された訳ではない。つまりは、そういう国でいいの?、なんてストーリーの中心でもないところで、盛大に疑問符が浮かんでしまう。
宮殿内は中東風に描写され異国情緒はしっかり伝わるが、全てにおいてほぼ線だけで心持ち人物も立体感少なく、どこかインパクト弱い。
人物画に頼りなさを感じながらも、二人の心情はキチンと理解出来る流れ。
弟王子にも知らせずコトを進める行為なので、彼の快い賛同が得られるのかどうかが、そもそも心もとない。事情を知らされたとして兄の横暴は通るのか、視界不良のまま弟は弟であくまで軽いお調子者。三人の行動力はそれぞれおかしな方向には素早いんだな、と、変な感心も。
読み終わっても、なんなんだコレ、で、良かったね、という思いよりも、登場人物のドタバタ劇な終わった感が前に来る。
そもそも主治医を避けて診察を受け、セカンド・オピニオンも取れないで、バケットリスト最優先事項ひとつだけ悲壮な決意で実行に向かう、なんて状態で、司法に超法規的措置を取らせてる。兄は無実らしいと判っても、それを理由に解放された訳ではない。つまりは、そういう国でいいの?、なんてストーリーの中心でもないところで、盛大に疑問符が浮かんでしまう。
宮殿内は中東風に描写され異国情緒はしっかり伝わるが、全てにおいてほぼ線だけで心持ち人物も立体感少なく、どこかインパクト弱い。
人物画に頼りなさを感じながらも、二人の心情はキチンと理解出来る流れ。
弟王子にも知らせずコトを進める行為なので、彼の快い賛同が得られるのかどうかが、そもそも心もとない。事情を知らされたとして兄の横暴は通るのか、視界不良のまま弟は弟であくまで軽いお調子者。三人の行動力はそれぞれおかしな方向には素早いんだな、と、変な感心も。
読み終わっても、なんなんだコレ、で、良かったね、という思いよりも、登場人物のドタバタ劇な終わった感が前に来る。

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hm さん
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