このレビューはネタバレを含みます▼
アニメ化もされた有名作品。全13巻と長いけど、私的には3巻までがピークでその後は下り坂な印象。
ケイドロで2人っきり、境内での雨宿り、お互いちょっと見ては目をそらす、髪の匂いをかぐ…。怒涛の胸キュン展開で、もう掴みは最高でしたね。
そして極め付けは3巻での電車のシーン。思春期に良くありがちな、「もしも◯◯出来たら願いが叶う!」的なアレ。去った電車と残った洸!もうね〜、咲坂先生、天才だと思いましたよ。ヒロインの心情に共感できまくりで名作だと思いました。
……が、トラウマ話に突入してからはひたすら鬱展開。洸がウジウジし過ぎだし、その割には双葉にちょっかいかけるし周りを振り回しすぎ。そして唯の登場でイライラmax!ああいう、「相手が自分を好きじゃないのは分かってるけど同情でもいいから隙あれば…」的な小狡さ満載の女子、そりゃあ読者の反感買うでしょう。双葉の目の前で唯を抱きしめた洸、お前も悪い!雑誌掲載当時に苦情が殺到したというのも頷けます。そうやって長い間グダグダしてたくせに、ライバル登場でいきなりグイグイ押しまくりって、今までの長い葛藤はなんだったんだ?!あんなに素敵だったのに魅力半減。そういう訳で、3巻までに星3つ。